最近電話やメールでのお問い合わせの際に、メディカルチェックについてご質問が増えてきました。

 

年齢や持病により他店で予約を断られ、当店に問い合わせをされた方から

「今までは大丈夫だったけど診断書の提出は必要?」

「以前、他のショップでは受け入れしてもらえたのだけど…。」

「ダイビングじゃなくてシュノーケルの参加なのに必要ですか?」

「薬を飲んでいて、今は普通に元気なんだけど。」

と聞かれることがあります。

 

以上の質問やコメントに丸っとお答えすると、当店では、メディカルチェック項目に引っかかるものがあれば診断書の提出をお願いしております。

 

Q 薬を飲み、状態が良くなっている方

A あくまでも薬で症状が抑えられている状況。陸上で大丈夫であっても、海に入り環境が変わった状態でも、問題がないかどうかは私たちでは判断がつきません。また服薬中の薬が、水圧のある環境下で作用の度合いが変わることもあると言われています。

 

Q 今までは大丈夫だった、または他のサービスには受けいれてもらっていた方

A 以前よりメディカルチェックの項目は増えており、万が一の際の保険適用の規則は日々変わってきております。これは高齢者や、持病を隠した状態でツアーにご参加しての事故が増えているためです。メディカルチェックなどの基準はショップによってそれぞれ違いますので、そのサービスの基準に合わせてご予約ください。

 

シュノーケルやダイビングなどのマリンスポーツは、環境次第では想像以上にハードなスポーツになることがあります。

ハードな運動をしても問題ない健康状態であるかを確認することが大切。

体温よりも温度の低い水の中に入るため、血圧や心拍などが大きく変化することから、循環器系への負担が大きいとも言われています。これらの影響を受けても、健康上のリスクがないかを確認することが安全に参加するために必要になります。

それ以外では、発作などが出る病気も危険性が高くなります。

また、ダイビングでは体が水圧の影響を受けることになります。

 

病気に起因する事故は、ガイドがどんなに安全なポイントを選んで、注意深く案内をしても防ぐことが難しい事故になります。そのため、健康状態に起因する事故を防ぐためには、事前に健康状態の確認を行う以外には方法がありません。

この離島では健康状態が悪化した時に、安全な場所に移動したり医療行為を受けるまでに時間が掛かります。
また、インストラクターは要救助者を優先して対応をする必要が出てきますので、他の参加者が二次被害に合ってしまう可能性もあります。

当然ですが、事故が発生すればツアーは中止となります。

自分自身の安全の為だけでなく、一緒の参加してる他の参加者の安全を守ると言う意味でも、病歴の確認は確実に行う必要があります。

 

年齢だけで線引きできるものではありませんが、特に45歳以上の方は、健康診断書の項目の中に規定値から外れたものがある方がほとんどです。数が少なくても、大きく数値から外れていなくても、通常の数値から外れていて、検査項目に引っかかっていることには間違いありません。

また死亡事故につながる多くは、50代以上のゲストに発生しているのも事実です。

例を挙げると、高血圧、高コレステロール等の生活習慣病は、本人は重大な病気と認識していないことも多いようですが、シュノーケルやダイビングで最もリスクが高い病歴の一つと言われています。

 

サービスによってはすでにツアー受け入れに年齢制限を設けているところも少なくありません。それはスタッフを守るためでもあり、事故なく営業を続けていくためでもあります。

 

以前から何十年と毎年泳いだり、潜っていても、今は今です。

去年の、そして昨日の自分より、今日は年齢を重ねております。

みなさん、口を揃えていう言葉は、「私は大丈夫」です。

たぶんもう言葉は出せませんが、マリンレジャーで亡くなった方の大半は、自分は大丈夫と思って参加されていたと思います。

 

診断書があったからといって、事故がゼロになることはありませんが、事故を防ぐきっかけになり、また万が一の際にあなたの身を守るものになります。

 

まだまだ続く夏!!!

固い考えとはわかっておりますが、当店ではこのような考えのもと営業を行なっております。ご理解、ご協力をいただけたらと思います😌🤲